2024年8月14日水曜日

ようこそ、係り結びの世界へ




こんにちは!
最近学んだ古典文法についての豆知識を書いていこうと思います。
入試対策のどこかで役に立ったらうれしいです( ..)φ


みなさん、「ようこそ」という語がどのようにできたかわかりますか??


まず、「よう」は形容詞「良し」の連用形「よく」。この「よく」にウ音便が生じて「よう」になったものです。
そして「こそ」はなんと係助詞の「こそ」!
係り結びの名残なのです。
古代語にしかないと思っていた係り結びが現代にも残っているなんて面白いですね!

「好きこそものの上手なれ」、「経験こそあれ、もう若くはない。」なんて用法も係り結びが残っています。


また、強調の係助詞「なむ」と「ぞ」はどちらも文末の活用語が連体形になりますが、この2つに実は違いがあるんです!

「なむ」は、会話文や心中文で使われることが多く、和歌にはほとんど登場しません。
逆に、「ぞ」は相対的に和歌や地の文で登場することが多いです。
 
丁寧さを表す必要のある時、すなわち相手のいる会話文などで「なむ」が多く用いられ、敬語などを用いる必要のない和歌では「ぞ」が使われました。
よって、「なむ」は「ぞ」よりも丁寧の度合いが高かったのではないかと言われています。

ちなみに、「なむ」は中古(平安時代)以外の作品ではほとんど登場しないらしいですよ...




以上、古文の豆知識でした〜
(きっと試験のどこかで役に立つ...はず...)


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