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2024年8月14日水曜日

ようこそ、係り結びの世界へ




こんにちは!
最近学んだ古典文法についての豆知識を書いていこうと思います。
入試対策のどこかで役に立ったらうれしいです( ..)φ


みなさん、「ようこそ」という語がどのようにできたかわかりますか??


まず、「よう」は形容詞「良し」の連用形「よく」。この「よく」にウ音便が生じて「よう」になったものです。
そして「こそ」はなんと係助詞の「こそ」!
係り結びの名残なのです。
古代語にしかないと思っていた係り結びが現代にも残っているなんて面白いですね!

「好きこそものの上手なれ」、「経験こそあれ、もう若くはない。」なんて用法も係り結びが残っています。


また、強調の係助詞「なむ」と「ぞ」はどちらも文末の活用語が連体形になりますが、この2つに実は違いがあるんです!

「なむ」は、会話文や心中文で使われることが多く、和歌にはほとんど登場しません。
逆に、「ぞ」は相対的に和歌や地の文で登場することが多いです。
 
丁寧さを表す必要のある時、すなわち相手のいる会話文などで「なむ」が多く用いられ、敬語などを用いる必要のない和歌では「ぞ」が使われました。
よって、「なむ」は「ぞ」よりも丁寧の度合いが高かったのではないかと言われています。

ちなみに、「なむ」は中古(平安時代)以外の作品ではほとんど登場しないらしいですよ...




以上、古文の豆知識でした〜
(きっと試験のどこかで役に立つ...はず...)


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2023年7月29日土曜日

古文の勉強方法



みなさんこんにちは。
本日は古文の勉強方法についてお話ししたいと思います。古文の問題を解くうえで欠かせないポイントは、主に三つあります。

それは、「古文単語」「助動詞」「敬語」です!


一つ目の古文単語は言わずもがな、英語と同じように「古典の長文」を読むときの重要な要素です。古文単語を完璧にすれば、とりあえず読解問題は心配ないでしょう。

二つ目の助動詞は、文法問題のメインになる部分の一つです。どの助動詞も意外とまんべんなく出題されるので、苦手は残さないように学習を進めましょう。

三つ目の敬語は、文法問題でも、また長文を読み解く際にも大いに関係してきます。


本日紹介した三つのポイントは、どれも古文の基本になる部分です。一つずつ確実に習得して、問題に取り組んでいくようにしましょう!



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2021年9月27日月曜日

時を越えて、失恋。

皆さんこんにちは。AAの富樫です。


「嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る」
『拾遺集』より 右大将道綱母


これは「失恋」の和歌であり、右大将道綱母が、一夫多妻制の時代で夫が別の妻のもとへ行ってしまうことを嘆いた歌であり、今の私のことを表しています。

はい、大学受験と全くと言っていいほど関連性が無いのですが、わたくしこの度

「 失 恋 」


致しました。

てなわけで、今回は失恋の和歌のコーナーです...

はい、もうさ、さっさとやろうや。
引きずるな、引きずったら負けだ。

ハァ...悲しみに肩まで浸かるとね、よく分かるんですよ。
和歌に込められた失恋の気持ちが、1000年の時を越えて襲ってくるんですよ。
いつの時代も人間は変わらないですよ、頼むから人工知能とか頭の良い人が失恋の無い世界を作ってくれることを心から望んでいます。迅速に頼む。

では早速失恋に関する和歌を三首ご紹介します。

・うらみわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ
『後拾遺集』より 相模

・これは自分の想いに気づいてくれない相手に対して悔しく思い、着物が涙で濡れて乾かない...おまけに恋に狂って自分の評判も悪くなってしまって悲しいという歌であり、正に七転八倒な自らの様相を嘆く歌でもあります。今の俺じゃん。

・あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む
『拾遺集』より 柿本人麿

・これは会いたい人に会えない夜、つまり失恋して元恋人や想い人に会えなくなってしまった夜の暗闇が、長々と、延々に続くように思えてしまい、更に深い悲しみに囚われてしまう気持ちを表現した歌です。今の俺じゃん。

・有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし
『古今集』より 壬生忠岑

・これは夜明け前まで空に浮かんでいる月である「有明の月」の光を、恋人の女性に冷たくあしらわれた男性が、みじめな自分を照らしていると感じ、有明の月に対して「非常である」と思い、以降明け方は男性にとって、失恋のことを思い出してしまう時間帯になってしまったという歌です。今の俺じゃん。


いかがでしたでしょうか。
和歌にはもちろん失恋だけでなく、ポジティブなものも沢山あります。しかし、時代を超えて「失恋」というものは不変であり、平安でも令和でも変わらないものなのです。

そう思うと時代を越えて同じ悩みを持っている感じがして、少し慰められているようにも思えてきました。ありがとう、平安時代の皆。和歌にスパチャ投げたい。

では私も今の気持ちを和歌にして、気持ちに整理をつけようと思います。


わいわいと 町中を歩む 恋人達 全員爆ぜ 心より願ふ
『河合塾マナビス長津田校ブログ』より 富樫アシスタントアドバイザー

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2021年8月19日木曜日

ウルトラムズい漢字クイズ〜略してウル漢〜

こんにちは、AAの富樫です。

皆さんは漢字、得意ですか?大学受験でも漢字は出題され、国立志望や文系の人は特に気にしなければならないものの1つであり、最も疎かにされがちなものでもあります。(ちょっと「最も」は言い過ぎたかもしれない。過言かもしれない。)

私は、そんな皆さんを助けたい!漢字を侮ってはいけません。試験内で漢字の分野の配点が低かろうが、それが受験人生の命取りになる可能性もゼロではないのです。(これは過言ではない。)
さあ皆さん!後回しにしがちな漢字の知識を、私と一緒に楽しくクイズ形式で学びましょう!なんかおかあさん/おとうさんといっしょみたいな導入ですね。でもお歌はありません。受験生なら和歌を学びましょう。もう君たちはどんぐりころころではなく、古今和歌集です。


では問題です!


Q.次の漢字の読みを答えよ

〈A.幇助 B.迂遠 C.隘路 D.恬淡 E.箴言〉


〜シンキングタイム〜

さあ、どうでしょうか皆さん。難しいでしょう?

でもヒントはありません、何故なら人生がそうだから。人生にヒントシステムがあれば、私は昨日横浜で道を間違えて高速道路に乗ることも、高速料金1300円を余分に支払うこともなかった。


それでは回答オープン!


〈A.ほうじょ B.うえん C.あいろ D.てんたん E.しんげん〉


いかがでしたか?これらの漢字は難関大の試験に出題されがちな難しい漢字であり、覚えておいて損はないです。
これからもネタに困ったらウルトラ難しい漢字クイズを開催する予定なので、是非とも次回も振るってご参加ください。

それではまた。

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2021年2月25日木曜日

漢文のすゝめ

こんにちは!
最近読んだ本に影響を受けて印象派にはまっているAAです。私は日本史選択だったので、世界史も勉強しておけばより深く楽しめたのかなあと今更ながら感じています笑

 話は変わりますが今回は漢文についてお話しします。漢文は一番最後の設問になることが多いため、急いで解かなければならない!という状況が往々にして訪れると思います。そんなときに注意してほしいこと1つと漢文の勉強法を1つご紹介させてください、、!
 まず前者は登場人物のチェックをすることです。漢文は登場人物の名前が難しく、文章が読みづらくなる原因にもなるので、人物名には各々〇や△、□などをつけて区別するようにしていました。よくやる手法かと思いますが、やってない方はぜひ試してみてください、格段に読みやすくなります、、!
 後者としては文法だけでなく単語も覚えることです。漢文では再読文字などの文法事項を重点的に勉強するかと思いますが、例えば「人間」という単語はヒトの意味でなく世間・俗世間という意味になるように注意しなければならない単語がかなりあるので文法と同時にしっかり覚えていくといいと思います!

 漢文は覚える量が他の教科に比べると少ないので勉強がおろそかになりやすい科目ですが、定期的に知識の定着を確認したり読解問題を解きなおすなどをして漢文に触れておくことをおすすめします!

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2021年2月19日金曜日

古文で最初にやるべきことって?



こんにちは!お久しぶりです。AAの赤荻です。
今回はみなさんの苦手な古文について書いていきたいと思います。

古文って敬語とか助動詞とか覚えることたくさんありますよね?
「なにから手を付ければいいか分からない!」と悩んでいるそこのあなた!
今から古文でまず最初にやるべきことをお教えします!

古文でまずやるべきことは古文単語を覚えることです!
英単語は覚えているけど、古文単語は覚えていないという方多いですよね?
しかし古文単語をあなどってはいけません!

古文単語を覚えるだけで古文がびっくりするくらい読めるようになるんです!
それは単語の意味が分かるだけで内容が理解できるようになるからです!
騙されたと思って古文単語を覚えてみてください!世界が変わりますよ?

古文が少し読めるようになってきたら助動詞などの細かいスキルをつけていきましょう!
何事も最初が重要です!頑張ってください!!


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2021年2月12日金曜日

ちょっと特殊?な暗記テク3選

こんにちは!AAの富樫です!2連続で僕です!

さて、この記事を読んでいる学生・受験生の皆さん、「暗記」してますか?
日々勉強している皆さんにとって暗記は切っても切れない関係にあると思います。文系・理系問わず、学習の根幹にあるものは「知識の記憶」であると僕は思うのです。
そこで今回は、皆さんの暗記力を高めるために僕が行っていた、ちょっと特殊な暗記テクニックを3つご紹介します!この記事を読んで、皆さんがより多くの知識を記憶出来ることを願っています。

まず1つは、「結び付けて」覚える方法です。これは語呂合わせと似たようなもので、「覚える物事」に「何らかの要素」を結びつけることで記憶するという方法です。
歴史の勉強をする際に年号を文章にして覚えるという例はよく見かけますが、僕は「メロディ」と結び付けて暗記していました。
例えば、全部で28項目もある古典の助動詞の活用を何度も口に出して唱えると、独特なメロディ(例えば過去の助動詞「けり」なら、「けら・まる・けり・ける・けれ・まる」等)が生まれるのです。僕はそれを毎日復唱することで、遂には何も見ずに暗唱出来るようになり、試験中でも脳内でメロディを唱えることで落ち着いて回答することが可能になりました。またこれは、全部で90代近く存在する日本の歴代総理大臣を覚える時にも重宝した、膨大な量の物事の記憶に向いたテクニックでもあります。

次にご紹介する方法は「描いて」覚える方法です。「かく」ではなく「えがく」です。
例えば、僕が日本史を勉強する時には「日本史ノート」というものを作っており、近代・近現代史等の複雑な歴史の流れを覚えるために、起きた出来事をテキスト等を見ながら年号順に説明を書き、その文章のそばに出来事に関する簡単なイラスト(大仏や似顔絵等)を描いていました。また、数の多い英語の前置詞も、それぞれの前置詞が持つイメージを描いてノートにまとめ、移動中や試験前に見て記憶していました。
一見ただのお絵かきのように思えますが、試験中など手元に何も無い状況では、偉人に関する文章よりも、図やイラストの方が頭に思い浮かんでくるものなのです。時間はかかりますが、確実にオススメ出来る方法です。

最後は「覚える・インプット」というよりは「思い出す・アウトプット」に関してのテクニックです。知識を覚えて、使いこなすまでが「暗記」というものですからね。
僕が行っていたアウトプットの方法は、ズバリ「何も見ずに思い出す」ことです。どういうことかというと、移動中や食事中に脳内で突然自分にクイズを出してみるのです。
例えば電車で移動中に、「藤原四子の四人全員を答えよ」や「古文における『ぬ』の識別を全て答えよ」といった風にある程度記憶している知識に関する問題を出し、できる限り早く解答するといったものです。
この方法は、実際の試験と同じように、手元に何も無い状態でのアウトプットに慣れることが出来て、かつ「完璧に答えられる=完璧に記憶している」という事になるので、何よりもその知識に対して確固たる自信が付きます。初めは難しいかもしれませんが、何度かやってみる内に慣れてゆきますよ!

以上の3つが僕の暗記テクニックとなります。最後に僕が、これら3つの方法で共通して言える大切なことは、「毎日触れる」ことです。
記憶が数日空いてしまうと薄れてゆくことは人の性です。だからこそ、毎日やることが実は一番大事である気もします。
また、ここでご紹介した方法はあくまでもテクニックですので、人によって向き不向きもあります。僕のテクニックを参考に、自分だけの暗記方法を作ってみるのも良い勉強になりますよ!

かなりの長文失礼しました、ここまで読んでくださりありがとうございます!
それではまた!

2018年12月20日木曜日

復習の方法

こんにちは!AAの山本です!
今回は、授業の復習の方法についてのお話を。というのも、生徒の皆さんの様子を見ていて、復習が上手くできていないと感じることが多々あるからです。
そこで、理想的な復習の仕方について書いていこうと思います。

まず、なぜ復習をするのでしょうか?
授業の内容を理解し、今後の学習において使える知識にするためです。

では、授業の内容を最大級に理解しているとは、どのような状態を指すのでしょうか?
それは、授業の内容を自分で再現することができ、人にその内容を説明することができる状態です。
例えば授業の板書をノートに取るのはそのためです。板書や、先生が授業で言った補足説明などをノートに書き取ることにより、授業の再現に役立てることが出来ます。
こうした授業の再現を通して、皆さんは入試本番までに先生と同じ考え方、解法が採れるようになっていることが最終的な目標です。換言するならば、先生を自らの脳に住まわせるのです。これができれば、合格はほぼ手中に収めたようなものです。あなたは自分で理解しているだけでなく、それをわかりやすく人にも教えることが出来るのですから。

このような受験生になる為に、日々の復習では、単語や文法の確認はもちろんのこと、英語や国語の読解では、先生が授業で解説していた設問の解法で正答にたどり着けるかどうかを行ってください。無論、ノートは見ず、書き込みをしていないテキストを使用してください。それを何度も繰り返していると、長文読解に出される設問は、一定数のパターンに分けられることがわかります。あとは、次回の授業の予習や模試、過去問を解く際に、同じ解法で解くことを繰り返していれば、自然と先生と同じ思考、解法が自分のものになります。

復習こそが命です。どうか疎かにしないで下さい。