2021年12月17日金曜日

ゼミ試の日の思い出

こんにちは!AAの富樫です。

今この記事を読んでくださっている皆さんの多くは、恐らく受験生の方々であると勝手に思っているのですが、毎日毎日勉強ばかりで先のこともよく分からず、不安定な気持ちが続いている方もいらっしゃると思います。

そんなプレッシャーや不安に押しつぶされてしまいそうになった時は、「全て終わった後に思いっきりやりたいこと」を想像してみてください。どうでしょうか?考えてみるとワクワクしてくるでしょう。
このワクワク感を

こんにちは、AAの富樫です。

我々大学生は、2年生の後半になったら「ゼミ」や「研究室」というものに所属する権利が与えられます。
自分の学びたい事と、教授の研究している内容がマッチングしている学生が、実習やフィールドワークを通じて、さらに学びを深める場...言わば大学生活の1つの大きな転換点でもあります。

そして私も例外なく、その様なゼミに入るための試験が最近ありました。ゼミの試験は「試験」と言いつつも、学生とのマッチング度合いを測るための面接であり、決してペーパーテスト的なものではありませんでした。(理系は恐らくですがガチガチの計算問題とかのテストしてそう)

しかし、ゼミ試を受ける権利を手に入れるには「エントリーシート」という、バイトで言うところの履歴書的なものを書かなければなりません。
私の志望するゼミのエントリーシートは、最低でも800文字、最高で1200文字書かなければならないため、日課のリングフィットアドベンチャーの時間を犠牲にして書きました。(おかげで最近ログインした時、ゲームに出てくるリング状のキャラクターが何も言わずに「お前サボってるだろ」的な目で私を見てきました。どうしてくれんのよ)

エントリーシートには、なぜこのゼミに入りたいのかといった志望動機や、このゼミで自分はどんな役割を果たせるのかといった入室後の展望、自分はどのような人間なのかを説明する自己アピール等、様々なことを書きました。基本的にはこのエントリーシートの内容を元に面接が展開されるのですが、やはり面接は面接、一筋縄ではいきません。

何故かって?それは「アドリブ力」が試される質問が急に2〜3個ブッ込まれるからです。
「自分を野菜に例えるとすれば何ですか?」「尊敬している人物を教えてください」「座右の銘を教えてください」等、とっさの判断力が求められる質問のオンパレードであり、中には「この2年間で頑張ったことを教えてください」とかいう頭真っ白になりそうな質問も飛んできます。んなものあるか。

さて、私もアドリブ力を試す質問対策として、聞かれそうな質問を入念に調べました。その中で一際対策しないとヤバいと思ったものが「一発芸」です。

私は様々な一発芸を考えました。何としてもそのゼミに受かりたかったからです。

お恥ずかしながら、正直なところウケること間違いなしと確信するほど精度の高い一発芸が出来上がったので、披露するのが待ちきれない気持ちがありました。

そして迎えた、面接当日。その日の朝は一発芸の練習を何回か行ってから大学に行きました。(今思えば、大半の学生は普通この時間にエントリーシートを見直しているのではないかという考えが頭をよぎりましたが、それでも私は一発芸の練習をしてました。多分緊張で脳がイカれてたのでしょう。)

大学に到着し、最終確認の時間にも一発芸のことが頭から離れませんでした。そんなこと考えてるうちに、遂に私の番が到来。

面接自体はそこまで緊張せずに乗り切れました。しかし緊張からか、10分があっという間に感じました。

ですが、肝心の一発芸については何も聞かれなかったのです。

(((は?)))

「最後に何かありますか?」とゼミ生の方が投げかけた。

私はとっさに、「いや〜一発芸とか聞かれるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしましたよ」と言った。何だか良かった〜的な雰囲気のある一言だが、内心では「最後の最後までチャンスを逃してたまるか、俺はこの一発芸を朝から練習してきたんだぞ。もう後には引けない、頼むから披露させてくれ。」そんな気持ちで言っていた。

「あ、じゃああるならお願いします」ゼミ生一同が私の方を向く。

私の心は嬉しさで底から震えた。「え〜では、僭越ながら披露させていただきます。」


「遊園地にあるゴーカートの係員のモノマネ」


唇で表現されたエンジン音が、208教室に響き渡る。

ゼミ生の方々にはややウケであったが、私はもう正直合否はどうでもいいくらいノーミスで披露できたことがとても嬉しかった。


ただ教授にはハチャメチャにウケていた。

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