2024年6月1日土曜日

遊びをせんとや生まれけむ





こんにちは!
だんだんと暑くなってきましたね。。🥵

今回は日本史、そして古典で登場する「今様」について書いていきたいと思います。
「遊びをせんとや生まれけむ」で始まる歌が有名ですね。

今様は、日本で中世に盛んに歌われた謡の一種で、「当世風、今っぽい」という意味です。
当時の流行歌だったというわけです。

後白河院が没頭したことで知られ、院は『梁塵秘抄』、『梁塵秘抄口伝集』といった書物を遺しています。
後白河院は小さいころから、とにかく今様が大好きでした。
「今様の歌いすぎで喉を潰したときも、さらに今様を歌って治したのだ!」と『梁塵秘抄口伝集』に書いてあります。
歌って潰れた喉を治すなんて考えられない…😲

また、院は美濃国の傀儡女目井(めい)の養女、乙前という正統な今様継承者に今様を習いました。
なんと、当時乙前は70代のおばあさんでした。地方からおばあさんをわざわざ呼びつけてまで、正統な今様を会得しようとした後白河院の熱意がすごいですね。


和歌は意味がよくわからない、難しいものと思われがちですが、和歌も歌。今様はとくにリズムがよくて、現代で言うラップのような側面もあります。
ぜひ、『梁塵秘抄』を覗いてみて、今様を声に出して読んでみてください!
軽快で、リズミカルで、思ったよりも堅苦しくないと感じるはずです。

ちなみに、自分のお気に入りは13番の歌、
「春の初めの歌枕 霞たなびく吉野山 うぐひす佐保姫翁草 花を見捨てゝ帰る雁」です!
 

それではまた(@^^)/~~~