2019年5月11日土曜日

Leap of faith

こんにちはAA中村です!
相沢さんの「もっと勉強しよう」の次に書く話題としては恐縮ですが、今回は私が最近観た『スパイダーマン:スパイダーバース』という映画について紹介したいと思います。

この映画は、スパイダーマンのいる世界で、普通の高校生のマイルズがスパイダーマンと同じ力を授かるところから始まります。 悪者が作った装置によりマイルズの世界に呼び出された他の世界線の様々なスパイダーマンと一緒に、未熟ながらもその力を町を守るために使おうと奮闘する彼と仲間たちが描かれています。


私はこの映画にはまりすぎて字幕版と吹き替え版を両方見たのですが、そこで気になる表現がありました。
力を使いこなせず、敵との戦いに参加できないマイルズが"When do I know I'm ready?"とスパイダーマンに尋ねた時にかえってくる返事が
"You won't. It's a leap of faith.That's all it is. Leap of faith."
となっているのですが、この"Leap of faith"の訳し方が字幕版と吹き替え版で大きく異なっていました。

そもそも"Leap of faith" には、実現不可能なことに挑戦する、思い切る、自分の中の信仰(faith)に基づいて跳躍する(leap)といった意味があります。 日本語で言う「清水の舞台から飛び降りる」に近い気がします。
字幕版ではこの表現が「信じて跳べ」と訳されていましたが、吹き替え版では「少しの勇気」と訳されていました。

力を持ちながらも、戦うことを、跳ぶことを恐れるマイルズに語るセリフとしての「必要なのは少しの勇気だけだ。(It's a leap of faith. That's all it is)」は訳としてとても素敵だと感じました。

翻訳される前の元の言語を理解することは、自分の中に無い新しい知識や文化の発見につながります。
言語の勉強をすることは、受験のためだけでなく自分の人生をより楽しいものにしてくれる学習です。
映画や小説、音楽などの自分の好きな文化作品を見ながら楽しく、興味をもって学習することをおすすめします!